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3月の第3金曜日…JR大阪駅直結の商業施設「うめきたグリーンプレイス」が開業。ナイキ直営店や日本で2店舗となる人気ブランドショップがオープン。その様子を自分の目で確かめる為に当日の朝7時に現地に到着。
new balanceはクラシックスタイル以外あまり興味がなく、オープニング記念の992や991v2も例外ではないので約2000名余りの行列に紛れての抽選参加は同行した知人の完全支援(結果は見事に落選)。


その抽選は初日を含めて4日間実施され、凄まじい人気ぶりを実感するも何か記念に限定アイテムをとならないところは年齢ゆえの頑なさなのか…。
また、前職で身に染み付いてしまった意識からかミーハー的な感覚が殆どなく、来店していたという同ブランドのクリエイティブ・ディレクターやプロBMXアスリートに対する高揚もなく…集まった方々との認識の乖離を改めて感じずにはいられない1日となりました。

乖離といえば、どうも私は他の人とは着目する部分が違っていて…それはこれまでご縁があり長年に渡って影響を受けたスニーカー業界の方々のせい(笑)だと確信してしています。そのマイノリティが故に「面白い」と思ってくださる方も存在し、それがせめてもの救いだったりもします。



AIR MAX 95のエアウィンドウはオリジナル当時から生産時期や生産国(工場)によってまちまちで…年を追う毎に変化しながら整えられて来ました。言い換えれば壮大な個体差の歴史でもあります。


3月15日に一部で先行ゲリラ販売されたビッグバブルとオフィシャルアナウンスのあったAIR MAX 95(ネオン)イエローグラデ。そのヒールサイドのエアウィンドウは概ね2006年前後に発売された同モデルの形状に寄せられている様です。
尚、ミッドソールからはみ出したエアチューブ(バッグ)は想像以上に傷がつきやすい。特にランや歩き方にもよりますがインサイド部分のエアチューブ同士の擦れが顕著(擦れだけでなくエアチューブの材質が原因?でオリジナル以降数年間にリリースされたものはエア抜けが多く発生)で…それを防ぐ改良のためか?2000年以降のものから徐々にはみ出しが少なくなり、2015年のOGシリーズでひとつの完成形に至ったのだと個人的には解釈しています。

以前にもご紹介したこの本を見ればAIR MAX 95の全てが分かるという2019年リリースの「エアマックス95・コレクション (双葉社スーパームック)」のアップデート版(2019年以降のAIR MAX 95も網羅)が5月下旬に新たに発売されます。私を含め誰かの語りを聞くよりもこのムック本を読んだ方が余程ためになります。

重ねて個人的な思いを言わせていただくと、AIR MAX 95(ネオン)イエローグラデを語る際…猫も杓子も「エアマックス狩り」を口にするので耳に出来た胼胝(たこ)の上に更に胼胝が出来そうです。それしか説明する事ないの?って。今後も「エアマックス狩りというのがあって…」という台詞を聞く度に、きっと私は苦笑いしているか目が泳いでいると思います(笑)。
これを書いているのはAIR MAX DAYの翌日。今年は先だってのAIR JORDAN 1の様な東京の街を彩る的なプロモーションがない代わりに…密かにライブイベントの様なものが開催されたり、一部小売店で外壁装飾が実施されていた様です。
それはそれでいいとして、何も伝わって来ないにも関わらず3月26日に所有のAIR MAXをSNSにポストする地方ユーザー達の健気さが何とも物悲しく目に映った2025年のAIR MAX DAY。
とはいえ、3月26日が終着点ではなくAIR MAX DAYから新たなAIR MAXのストーリーが始まるのだと捉えるならば、これからが本番という事になります。
一方で時を同じくして、かねてからのトランプ政権の関税政策とQ3の発表を受けての影響が気にはなりますが…私達ファンが出来る事は、値上がりによって購入出来る足数は少なくなろうとも…やはり可能な範囲で2次ではなく正規店で購入し続ける事。それが口先だけでなく唯一出来るか応援の手段なのです。
最後に3月の盛り上がりといえば、これが比較的多くの方の手に渡った(勿論、入手できなかった人も…)事でしょうか。

そしてもうひとつお伝えしたい事があります。
制作期間約5年、企画・構想からだと10年以上が費やされて完成した「exclusive SNEAKERS IN JAPAN 1995-2022 A NINETYFIVERS EDITION」が3月下旬より数量限定販売されます。


内容の充実度は言うまでもなく、豪華な装丁はインテリアとして飾っても良し。かつてのBoonの面々が周辺の関係者を巻き込みながら忍耐と執念、そして円形脱毛症になっても不思議ではない(笑)苦闘の末に上梓したスニーカーヘッズ必携の1冊がここに堂々の完成です。
