今の自分の中心地、一丁目一番地

TEXT by 今井タカシ(初代atmos店長)

GASBOYSネタを続けてきたのだが、なんせ過去の話(90年代初頭)で記憶も曖昧で、思い出すのに非常に時間がかかるので、筆もなかなか進まず、グダグダしてたら時間ばかりが経過してしまい、前回予告した外タレの前座の話も、自分の中でまとめようにもまとまらず、頭の中がぐちゃぐちゃに。
なので、この話は次回以降に持ち越しさせていただきます。
で、今回は自分自身の現在の中心地、一丁目一番地を記していきたいと思う。
人は年を取り、老いていく。若いときの勢いは衰え、無茶のできない体となり、自然と興味の中心は健康へと向かっていく。健康のためなら死んでもいいとは言いすぎだが、健康のために不健康になっている謎の現象が多々見受けられる。
自分自身も40代半ばを過ぎた頃から、体調の不調が顕著に出始め、健康に不安を覚えるようになる。厄年のタイミングで痛風を発症して以来、痛風が頻発して出てくるように。私生活も乱れがちで、夜な夜な飲み明かしては、暴飲暴食していたりと、不健康極まりない生活習慣。このままではヤバイと思い始め、自分を変えていこうと決意。
きっかけは単純で、以前勤めていた会社のランニングイベントに参加した際に、adidasのランニングシューズ(UltraBoost)とランニングウエア一式をいただき、それらを身につけて皇居を走ったところから始まった。
最近のランニングギアって意外とイケてる、というのが第一印象。

左端の黄色のユニフォームが筆者

中学生時代は陸上部の長距離に所属していたこともあり(35年以上前の話)、当時のランニングギアがイナたすぎて、競技会で着用するユニフォームが嫌でしょうがなかった。そんな苦い思い出と共に、遠ざかっていたランニングだった。

初めての100km走

が、しかし現代ともなると、進化に進化を重ねて、改良に改良を重ねてきた結果、時代に沿った、非常にかっちょいいものに昇華していたのであった。
やはり見た目というものは、非常に大事で、ランニングウエアに着替えて、ランニングシューズに履き替えた途端に、見た目だけは今どきな一端のランナーに変身してしまった。しかも似合ってるし(主観)。ランニングタイツなど一生、縁のないものだと思っていたが、履いてみると、フィット感が堪らない。
そして、スニーカー屋が一番気にするアイテム、ランニングシューズだが、当時のパフォーマンス軸最高峰のUltraBoostを惜しみなく提供してもらい、カラーリングも白白という、普段履きでも全く問題ない、ストリートファッションにも対応できる無敵シューズ。大概ガチなパフォーマンスシューズのカラーリングは得てしてド派手なカラーリングで、普段履きには適していないものが多いのだが、その点、このUltraBoostはファッション性も兼ね備えた満点シューズ。クッショニングも勿論申し分なく、ランニング初心者にも優しい設計。
で、実際走ってみると、昔取った杵柄か、身体が走るフォームを記憶しており、思いのほか気持ちよく走れてしまった。
せっかくランニングギア一式をゲットできたのだし、走るのも楽しいし、走るからという口実が出来たおかげで、長年挫折してきた念願の禁煙にも成功。走ることを習慣づけることを目標に、日々走ることにしてみた。
最初5km走るのがやっとで、それでも我慢して続けていったら10km走れるようになって、さらに距離を伸ばしていけることが楽しくなって、20km走れるようになり、さらに頑張ってみるとフルマラソンの距離42.195kmを走れる身体を手に入れることができた。
俄然楽しさが増してきて、ほぼ毎日走るようになり、距離も伸びていき、当初健康のためにと思って走り始めたことが、次第に競技志向になっていき、距離やタイムを求めるようになり、練習量も増え、身体に負荷をかける場面も多くなり、気づけば、走りすぎて故障したり、怪我したり、免疫力落としたりと、良いことばかりではなくなってきて、走りすぎて疲労感が抜けなかったり、内臓疲労で食事が摂れず、消費カロリーが摂取カロリーを上回って、必要以上に痩せてしまったりと、健康を追い求めすぎた結果、逆に不健康になっていた、なんて話はよくあることで。

初めてのサブ3.5の時の写真。この時からこのランニングポーズが始まった。

そんなこんなで、どっぷりとランニングの魅力に取りつかれて、5年以上の月日が経過した。
自分自身こんなにもハマるとは予想していなかったが、ハマったらハマったで、性格的に一直線なところがあり、夢中になりすぎてランニング以外考えられなくなり、日々走ることについて考えていたりする。
スニーカー屋の特権で、取引先のメーカーさんからランニングシューズを試供してもらえるので、色々なメーカーのランニングシューズを試し履きできるのも楽しい。
試し履きしてみては、自分なりにシューズ性能を分析してみて、あーだこーだ言ってみて、評論家気取りになってみたり。
自分の気分で、トレーニングメニューを考えて、今日はどのシューズを履こうか、なんて考えてるだけでワクワクしてきたり。
各メーカーごとに特色があり、ファッション性と速さと快適さを兼ね備えた、バランスの良いシューズに出会えた時は、最高に気分が上がる。
今じゃ、普段履きのシューズもランニングシューズ以外、ほぼ履かなくなって久しい。
かつては、自身のシューズブランドを運営していたこともあり、カジュアルシューズを中心にクラシカルなモデルのスニーカーを履くことが多かったが、今に至っては、最先端のハイテクランニングシューズのビンビンモデルにしか目が行かなくなってしまい、現行物の最新モデルをくまなくチェックして、あれが履きたい、これも履きたい、などと妄想を膨らませて、未だ中二病を拗らせたスニーカー好き変態おじさんのような自分に出会い、それはそれで、枯れていない自分を発見でき、日々の走りで手に入れた鍛え抜かれたボディもまた、毎日の鏡前チェックで自己肯定感増すし、年齢の割には、まだまだ現役感目一杯な自分を愛でている。
自分の好きなことで、自分を好きでいられる。
このいい循環の無限ループ。ずっと走っていける身体をキープ。
ランニングは、自分にとっていいこと尽くしの、最強の暇つぶし。
走ることが自分の中心地、一丁目一番地。

instagram @TIMAI01

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