オススメYouTubeチャンネル

2024.02.23

TEXT by Koji UEDA ( Alternate Sneakers )

3年前、何度かスニーカー系YouTubeチャンネルのご紹介をしましたが、今回は基本的にスニーカーとの直接的な関わりがないチャンネルをひとつご紹介させていただきたいと思います。
そのチャンネルは「シコクパンク（http://www.youtube.com/@shikokupunk）」。

愛媛県出身の男女3人組が愛媛のローカルスターを目指し、愛媛を拠点にちょっと笑えて元気になる！をテーマにしたチャンネルです。
メンバーは愛媛でタレント業をするおデブのダイチ⭐︎君、STU48の元アイドル尾﨑舞美さん、ヤングジャンプや週刊プレイボーイでグラビアを披露している河内裕里さんの3人。
チャンネルの登録者数はatmos TVとほぼ同じ。最もバズった動画の再生数は285万回オーバー。

スニーカーとは直接的な関係はないと言いましたが、シコクパンクさんは昨年より日本のプロバスケットボールリーグであるB.LEAGUE所属のチーム「愛媛オレンジバイキングス」の公式アンバサダーを務められています。

バスケットボールといえばスニーカーシーンとは切っても切れないAIR JORDANやPROTRO（KOBE）をはじめ、ライフスタイルカテゴリーの代表でもあるAIR FORCE 1はもちろんNIKE DUNKも元を正せば全てバスケットボールシューズです。

また、シコクパンクさんは愛媛オレンジバイキングスの選手と1on1対決をする動画も投稿されています。
故にスニーカーとの関わりは決して皆無ではありません（←無理矢理とは言わないで^^;）。

私の場合、限られた時間の中で観るYouTubeは一時期スニーカーに関連したものばかりになっていました。そして、気付かない内に動画の中にあることだけが全てかの様に捉えてしまい、視野が狭くなってしまっていたと思います。
基準が自分ではなく第三者に委ねるのは簡単で楽な反面、自分が本当に求めているものは何なのかが分からなくなり迷いが生じそうになった。これが、スニーカー系YouTubeチャンネルから少し距離を置こうと考えた幾つかある理由のひとつです。
一定の距離を保つ事で

「第三者に煽られ、踊らされる事なく自身の感性を大切に出来る」

と…。

話をシコクパンクさんに戻します。

冒頭にも書いた様にシコクパンクさんとは愛媛県を拠点にしたYouTubeチャンネルです。
では、愛媛にはどんなスニーカーショップがあるのか少し調べてみたところ…atmosはもちろん、Billy’sやUNDEFEATED…ましてやKITH、BAIT、UNION、GR8等があるはずもなく、あるのはシュープラザが6店、ABCマートが9店でグランドステージが1店（最近オープンしたそうです）。
因みにABCマートは国内1094店舗。内、東京都内だけでも147店舗あります。

いつしか私はメンバーの方が何を履かれているのか？シコクパンクさんの屋外ロケ動画を観る度にそれぞれの足元をチェックする様になっていました(苦笑)。これはスニーカー好きあるあるでもあります。
というのもダイチ⭐︎君は違いますが(笑)お2人の女性は完全にZ世代。メンバーの平均年齢が24歳という私の理解が及ばない世代で、東京や大阪ではない愛媛県という場所で、しかも所謂スニーカーヘッズではない若者がどんなスニーカーを好み履いているのも私にとってはとても興味深いことなのです。

スニーカー系YouTubeチャンネルもいいですが、スニーカー人気が一旦落ち着いた時期でもあるので、近視眼的にならないためにも違った視点でスニーカーについて思いを巡らせるのも悪くはないと思います。

シコクパンクさんは年内には登録者数10万人に到達するであろうYouTubeチャンネルですが、何が良いのかというと超有名どころの様な数100万人の登録者数ではない発展途上な所が私は好きなのです。
きっと愛媛県下では、それなりに有名であるにも関わらず、常に謙虚で頑張っている姿、そして少しずつ大きくなって行く過程を見るのがとても楽しい。

愛媛県に地方という表現を使うと失礼になってしまうかも知れませんが、あらゆるものが揃った東京という都市よりも、地方で頑張ってる人を応援したくなります。
何故なら地方で東京と同じ結果を出すには10倍以上頑張らないといけないから。
そう言い切れる理由は、かつて私が大阪から東京に転勤した際に…大阪時代と同じ様に動いただけなのに「嘘でしょ！」と思わず呟いてしまうほどの結果が次から次へと出た経験があるからです。
その時の私が凄いのではなく、あらゆるものが揃っている東京という都市が凄いという事なのです。