2023年

TEXT by Koji UEDA ( Alternate Sneakers )

3年ぶりに行動制限のない年末年始を迎え、新年になって驚いたのは亡くなった方が累計6万人を超え、12月からの約40日間の間に1万人以上の感染者が亡くなられたというニュース。
しかも軽症と言っても発症すると個人差はあるものの、軽症とは程遠い辛く苦しい数日間を過ごさなければならないというのが感染した方の共通の見解です。
対策をし注意をしていても、いつ何処で感染してもおかしくない日常にあって…感染者が増加するにしても、せめて亡くなる方が0にならないものかと祈るばかりです。

新年早々、ネガティブな冒頭になってしまいましたが…切り替えてスニーカーのお話を少しだけしたいと思います。

1月7日にNIKE SBの正規取扱店の店頭で11月に発売されたNIKE SB DUNK LOW PRM “WHY SO SAD?” DX5549-400がリストック販売されました。

その足数と一斉に発売という状況から推測すると…スケートボードショップ、ひいてはスケートボードを盛り上げようというナイキさんの粋な計らいなのではないかと思っています。
昨年はNIKE DUNK LOWペイズリーで1年が始まった印象でしたが、今年は”WHY SO SAD?”で始まったという感じでしょうか。

一方、正月三ヶ日は全国的に売上げが順調だったスニーカーショップが多かったと聞きますが、それ以降は客足も減り徐々に通常状態に戻りつつあるとか。
ウェブ通販を見ても完売しない新商品があるのは昨年末から変わりなく、今後の動向が気になるところです。
但し、難しいのは発売日に完売せずフルサイズ残っているからといって売れていないと断言するのは短慮にすぎる場合があります。
何故なら、発売数が1000足しかなく一部のサイズのみ残っているものと50000足を超えるモデルが40000足売れていてフルサイズが残っていた場合、後者を不人気モデルと認識してしまうのは間違いなのでは?という事です。

私自身も例外ではなく、人は見える範囲の事柄を自分の物差しで計りこうだ!と決めつけてしまう傾向があります。特にウェブ上の情報は誰もが容易に発信、拡散できるので眉唾なものが圧倒的に多いのが現実。故に私達に求められるのは乱立する情報を鵜呑みにせず、自分なりに調べ考え見極める必要があるという事を常に頭の何処かに置いておかなければならないという事かと思います。
例えば、私もSNS上でこうではないか?と憶測で情報発信をする事があります。ですがその場合、必ず憶測である旨を付け加える様にしています。怖いのはその憶測が疑い様のない事実と誤認され、憶測が憶測を呼び…事実とは異なる方向に一人歩きしてしまう事です。

5大SNSの何れかでも始めたその日から誰もが情報の発信者であり受信者になります。そして、情報を発信する時も、情報を受け取る時も…吟味し見極める努力を怠るべからず!と新年早々、私自身も肝に銘じた次第です。

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