アトモスコンの進化

TEXT by Koji UEDA ( Alternate Sneakers )

atmos(※ 社名、店名等の敬称略)創業25周年という節目に「温故知新」をテーマに掲げた『atmoscon 2025」が開催されてから早くも数ヶ月が経とうとしています。
2016年に始まったatmosconは回を追うごとに規模が拡大し、今回初めて2日間にわたって開催されました。
そこで「温故知新」に因み、足早にではありますが過去のatmosconを振り返ってみたいと思います。
加えて、各atmosconが開催された当該月前後にどの様なプロダクトがリリースされていたのか?その一部を添えてみますので、少しでもその頃の記憶を呼び起こすきっかけや一助になれば幸いです。

SNEAKER CONVENTION “atmoscon” (Vol.1)
2016年10月10日(月・祝)
会場:Ba-tsu Art Gallery

atmos公式ウェブサイトで事前登録をすれば誰もが参加できるエントランスフリーのスタイルで実施されまスニーカーコンベンション。
「ナイキ スポーツウェア(NIKE SPORTSWEAR)」「アシックスタイガー(ASICS Tiger)」「ジェイソンマーク(JASON MARKK)」「プーマ(PUMA)」「リーボック クラシック(Reebok CLASSIC)」の5ブランドが参加。
新モデルの先行プレビューなど各ブランドのインスタレーションや展示ブースを実施するほか、ゲストによるトークショー、SNS上のフォロワー同士をフィジカルで繋ぐ企画などが開催された。

atmoscon Vol.1 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon Vol.2
2017年3月20日 (月・祝)
会場:Red Bull Studios Tokyo Hall

adidas(アディダス)、ASICS Tiger(アシックス タイガー)、CREP(クレップ)、le coq sportif(ルコック スポルティフ)、NIKE Sportswear(ナイキ スポーツウェア)、PUMA(プーマ)、Reebok CLASSIC(リーボック クラシック)など、前回を上回る錚々たるブランドが参加。
前回同様、各ブランドによるインスタレーションや展示ブースの他、ナイキエアマックスのクイズ大会も開催。

atmoscon Vol.2 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon Vol.3
2017年11月11日(土)
会場:表参道ヒルズ スペース・オー
※入場料500円(1ドリンク付)

各ブランド(画像参照)による限定アイテム販売、インスタレーションや展示ブースの他、ライブやトークショーを実施。

atmoscon Vol.3 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon Vol.4
2018年3月17日(土)
会場:渋谷ヒカリエ9F ヒカリエホールA

adidas、ASICS、BARNEYS NEW YORK、Beast No Soup Ramen by Hide Chan、CREP PROTECT、DC shoes、FILA、HeM、JASONMARKK、KIXSIX、le coq sportif、MACKDADDY、Manhattan Portage、NIKE SPORTSWEAR、PUMA、Reebok CLASSIC、STANCE、24karatsの物販スペースが会場内に設けられ、スニーカー愛好家によるトークイベント・音楽ライブ・DJプレイなどを開催。
今回より有料の入場チケット制(VIPチケット、一般チケット、当日チケット)が導入され、過去3回を遥かに凌ぐ大規模なイベントに成長。
更に全入場者を対象にNIKE AIR MAX 1 DLX、NIKE AIR MAX 95 DLXのどちらか1つに応募することが出来る抽選が、atmoscon会場限定で実施。

atmoscon Vol.4 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon Vol.5
2018年10月8日 (祝・月)
会場:渋谷ヒカリエ 9F ホールA・B

Vol.4に続き「adidas (アディダス)」「ASICS(アシックス)」「ASICSTIGER(アシックスタイガー)」「BARNEYS NEW YORK(バーニーズ ニューヨーク)」「CREP PROTECT(クレッププロテクト)」 「DC SHOES(ディーシー シューズ)」「FILA(フィラ)」「le coq sportif(ルコック スポルティフ)」 「Manhattan Portage(マンハッタンポーテージ)」「STANCE(スタンス)」「JASON MARKK(ジェイソンマーク)」「JORDAN(ジョーダン)」「NIKE SPORTSWEAR (ナイキ スポーツウェア)」「PUMA(プーマ)」「Reebok CLASSIC(リーボック クラシック)」が参加。
初出展として「GUESS (ゲス)」「KODE(コード)」「MIZUNO1906(ミズノ1906)」「TOWER BOX(タワーボックス)」「志国高知 幕末維新博(シコクコウチ バクマツイシンハク)」など過去最多となる豪華ブランドや企業の初参加。
各ブランドによる限定アイテムの販売の他、インスタレーションや展示ブースを実施。
前回同様「atmos」ブースが登場しスペシャルアイテムが販売された。

atmoscon Vol.5 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon Vol.6
2019年3月10日 (日)
会場:渋谷ヒカリエ 9F ホールA・B

Vol.6では前回に続き「adidas (アディダス)」「ASICS(アシックス)」「ASICS Tiger(アシックス タイガー)」「CREP PROTECT(クレッププロテクト)」 「FILA(フィラ)」「GUESS(ゲス)」「KIXSIX(キックスシックス)」「le coq sportif(ルコック スポルティフ)」「Manhattan Portage(マンハッタンポーテージ)」 「NIKE SPORTSWEAR(ナイキ スポーツウェア)」「PUMA(プーマ)」「Reebok CLASSIC(リーボック クラシック)」「TOWER BOX(タワーボックス)」が参加。
新たに「DIADORA(ディアドラ)」「 K-SWISS (ケースイス)」「LI-NING(リーニング)」「ON(オン)」 「umbro(アンブロ)」が加わり、過去最多となる豪華ブランドが初出展した。
各ブランドによる限定アイテムの販売の他、インスタレーションや展示ブースはもちろん、好評だった「atmos」ブースが再登場し、スペシャルアイテムが販売された。動員数4,500人を記録。

atmoscon Vol.6 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon Vol.7
2019年10月5日 (土)
会場:渋谷ヒカリエ 9F ホールA

メインビジュアルを日本人アーティストSHINKNOWNSUKE氏に依頼。加えてレディースショップ「atmos pink」の初参加に伴い女性の一般入場は無料(先行入場除く)。メインステージを廃止し物販、ワークショップ、飲食を強化。
参加ブランドもレギュラー化し、adidas(アディダス)、ASICS(アシックス)、CREP PROTECT(クレッププロテクト)、diadora(ディアドラ)、FILA(フィラ)、JASON MARKK(ジェイソン マーク)、K-SWISS(ケースイス)、LI-NING(リーニン)、le coq sportif(ルコック スポルティフ)、NIKE SPORTSWEAR(ナイキ スポーツウェア)、On(オン)、PUMA(プーマ)、Reebok CLASSIC(リーボック クラシック)、umbro(アンブロ)がatmosをサポート。
さらに、ellesse(エレッセ)、Mercedes-Benz (メルセデス・ベンツ)、UGG (アグ)、海外セレクトショップよりTITAN(タイタン)が初参加。
atmosブースではスペシャルアイテムはもちろん、atmos × SHINKNOWNSUKEの会場限定コラボレーションアイテムも販売される等、過去最大の規模となった。

atmoscon Vol.7 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon Vol.8(デジタルイベント)
2021年3月20日(土)
会場:atmosアプリ内

新型コロナウイルスの拡大に伴いフィジカルでのイベント開催が制限される中、初めての試みとして『atmoscon vol.8 “Digital”』を実施。
atmosアプリ内で繰り広げられるので、事前にデジタルチケットを購入すれば全国各地どこからでも参加が可能に…。
atmoscon vol.8 “Digital”のビジュアルを務めるたは古塔つみ氏。従来のatmoscon同様、人気ブランドによる限定販売やミュージシャン、DJ陣によるスペシャルライブ、様々なゲストを迎えてのトークショーなどが生配信された。

atmoscon Vol.8 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

atmoscon 2025(Vol.9)
2025年4月19日 (土)
2025年4月20 日(日)
会場:新宿住友ビル 三角広場

atmosは2000年に東京・原宿で誕生。25周年の節目を記念して「温故知新」をテーマに第9回目となる「atmoscon 2025」を開催。コロナ禍を超えて3年ぶり復活を果たした今回は、初めて複数日(2日間)の実施となった。

【出展ブランド】
Nike、adidas Originals、ASICS SportStyle、New Balance、On、PUMA、Salomon、HOKA、CROCS、CONVERSE、VANS、BIRKENSTOCK、MERRELL、Saucony、DC SHOSE、LACOSTE、FILA、JASON MARKK、DFNS、Crep Protect、sabukaru、他

atmoscon 2025 実施当時に発売または話題になっていたプロダクト

私自身は参加する事が出来ませんでしたが…「atmoscon 2025」のテーマは”温故知新”。atmosの25年間の歴史を振り返ると共に、新しいことへの挑戦と進化し続けるatmosを体感できるコンテンツや一期一会となるブースが展開されたと聞いています。

歴史を振り変える事は懐かしむ事にあらず。過去を正しく知る事によって知見を深め…より高い視点から現在を見渡し、未来へと繋ぐためにどうするべきかを模索する。それはメーカーやベンダーに限らず、スニーカーヘッズを名乗りスニーカーカルチャーを紡いで行くであれば…我々ユーザーにも必要な事ではないかと考えます。

スニーカーカルチャーの変化

スニーカーカルチャーと一言で言っても多岐にわたります。いわゆるレアスニーカーとされる商品ばかりをコレクションするのもスニーカーカルチャーの一部ですし、リセール市場で定価の数倍で取引されるのも、投資という名のもとに行われる転売もまた現代のスニーカーカルチャーの一面と言えるでしょう。また、SNSを通じて情報を共有しながらフィジカルでの交流を持つコミュニティもスニーカーカルチャーの在り方のひとつだと思います。
同時に多様な問題点、倫理的に疑問視する課題があるのも事実で…それも含めてのスニーカーカルチャーという事になるかと思います。
もちろんファッション、ヒップホップを代表とするミュージックカルチャーやストリートとの関連性が大前提にある事は言うまでもありません。
この様に一纏めにしてスニーカーカルチャーを語るのは非常に難しいです。

90年代から2000年代にかけての日本のスニーカーカルチャーは世界から評価されました。ですが、今はかつての様な影響力はない…もしくは薄れてしまった様に感じます。

また別の面で言うと…スニーカーの販売スタイルが変わった事によってユーザーの購入体験(スニーカーを探し買い求める環境と感動)も変化しました。
80年代、90年代、2000年代と時代の変化に伴い少しずつ変化を続けて来たスニーカーの「市場流通の環境」が…atmosconが始まった2016年前後から急速に変わりはじめ、コロナ禍によって激変しました。その要因はメーカーによるDTCへの(強引な)シフトやSNSの普及にありますが…ここでその解説をすると長く煩雑になるので、過去のコラムから汲み取っていただけると幸いです。

個人的に2016年から2025年はスニーカー業界にとって『激動の10年』だと捉えています。市場流通環境の変化、企業間買収や人材流出による業界再編。我々ユーザーからは見え難く、また軽視してしまいがちですが…決して無縁ではない事を忘れないでください。

これは私見である事を前提にお読みいただきたいのですが…もし、atmoscon Vol.10が開催されるなら…全国の店舗(atmos、atmos PINK各店)でも何らかの関連を持たせたものにして欲しいと願っています。何でもいいのです。会場限定で販売される商品の一部をatmoscon開催日に店舗でも販売するとか、キービジュアルを掲示するだけでも構わないのです。atmos主催のイベントなのに店舗(特に地方店)はatmosconとは無縁な状況では、あまりにも勿体ない。

最後にInstagramで「スニーカーを頻繁に買い(集め)出したのはいつ頃からでしょう?」というアンケートを募ってみました。

この結果を見て何を感じるかは人それぞれだと思いますが…何が見えて来るか?それぞれが持つ情報や知識と照らし合わせながら考えてみてください。これもまたスニーカーを楽しむ方法のひとつですし、新たなスニーカーカルチャーへと繋ぐヒントになるかも知れません。

Changes in Sneaker Culture

The term “sneaker culture” encompasses a wide range of elements. Collecting what are known as rare sneakers is one aspect of it, while the resale market—where sneakers are traded at several times their retail price—and reselling under the guise of “investment” also represent facets of today’s sneaker culture. Communities that share information through social media while also engaging in physical meet-ups are yet another form of how sneaker culture manifests today.

At the same time, it’s true that there are various issues and ethically questionable concerns involved… and those, too, are part of what makes up sneaker culture today.

Of course, it goes without saying that sneaker culture is fundamentally tied to fashion, music culture such as hip-hop, and the broader street culture.

That’s why summarizing sneaker culture into a single narrative is extremely difficult.

From the 1990s to the 2000s, Japan’s sneaker culture was globally admired. However, today it seems that influence has either faded or weakened.

On another note, changes in the way sneakers are sold have also altered the user’s buying experience—the thrill of discovering and obtaining sneakers.

The distribution environment has continued to evolve through the ’80s, ’90s, and 2000s, but it began changing drastically around 2016, when atmoscon first launched, and was further transformed during the COVID-19 pandemic.

The reasons include a (sometimes aggressive) shift toward DTC by brands and the spread of social media. A detailed explanation would be too lengthy and complex for this space, but I hope past columns have conveyed the point.

Personally, I view the period from 2016 to 2025 as a “decade of upheaval” for the sneaker industry. From shifts in the market and distribution landscape to corporate acquisitions and talent migrations that have reshaped the industry. These changes may not be immediately visible to us as consumers, and we often overlook them—but they are very much connected to our experience.

This is just my personal opinion, but if atmoscon Vol.10 is held, I sincerely hope that it will include some connection to all of the stores nationwide (including atmos and atmos PINK locations).

It doesn’t have to be anything extravagant. Even something as simple as selling a portion of the event-exclusive products in stores on the same day as the event, or displaying the event’s key visuals, would make a difference.

It feels like a missed opportunity if the stores—especially those in regional areas—are left disconnected from an event hosted by atmos.

Lastly, I conducted a poll on Instagram asking, “When did you start frequently buying (or collecting) sneakers?”

What people take away from the results will vary, but I encourage everyone to reflect on what they see, using their own information and understanding.

This is one way to enjoy sneakers—and perhaps, a clue to discovering the next phase of sneaker culture

画像提供::@azy0912 @kotobukicks @toshimta @tsubasa

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