日本初上陸、最新“パーソナライズ”技術が体験可能 『SPEEDFACTORY Tokyo』先行体験に初潜入!

マルチスポーツブランドのアディダス ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役: ポール・ハーディスティ)は、2018年9月21日(金)~23日(日)に、“もの作りの未来の在り方”を体験出来るイベント「SPEEDFACTORY Tokyo」を明治神宮外苑 聖徳記念絵画館前にて開催。それに先立って、我々atmosクルーが一足お先に初潜入!内部の様子をレポート致します。

■『SPEEDFACTORY Tokyo』とは

SPEEDFACTORYとは、アディダスがドイツ・アンスバッハに設置した、デジタル技術を用いた靴製造工場です。最先端の3Dプリンタやコンピュータ編機、ロボットカッティングマシンなど、シューズの製造工程のほぼ全てを集約していることに加え、新たなシューズのテストやシミュレーション、個々人のカスタマイゼーションに必要な様々なデジタル機器を設置しています。SPEEDFACTORYは、製造のスピードと柔軟性を兼ね備えることで、従来のもの作りのプロセスを根本から再考し、より迅速に消費者ニーズに答えられる、adidasが誇る業界の次世代スタンダードとなりうるモデル工場です。

今回東京で実施される『SPEEDFACTORY Tokyo』では、その技術の中から“カスタマイゼーション”時に必要な、最新のデータキャプチャリングを体験することが可能です。巨大コンテナの中で、デジタル技術を駆使したパーソナライズドツアーで未来型の計測体験が可能です。

あいにくな天気の中、我々atmosクルーは現地に赴いた。事前情報は断片的なものでしかなく、なかなかその全貌を捉えることのできなかった「SPEEDFACTORY」。

製造工程を全て機械化して、ロボットがスニーカーを作るという前代未聞のテクノロジー。

まさに未来の夢物語が現実のものに。。。

今回の「SPEEDFACTORY Tokyo」では、その工場での製造過程にフォーカスを当てたものではなく、デジタル技術を駆使した未来型の計測体験がメインであった。まず会場内のコンテナに入るや否や、見たことのない3Dモーションキャプチャにやられてしまった。カメラが捉えた自分たちの姿を最新のモーションキャプチャ技術で様々なデジタル信号化された映像に変換され、モニターに映し出された。テレビなんかで見知っていたモーションキャプチャだと、全身にマーキングされた何かを身につけ、その動きに合わせて、3D映像が作られるイメージであったが、そのようなものをわざわざ身につけなくても、通常の姿から3Dモーションキャプチャが作れることに感動した。その後、パーソナライズド測定としてフェイススキャン、フットスキャン、テストランと続いた。特にフットスキャンの計測機械には驚かされた。まさにコピー機のような機械に足を乗せると、一筋の赤い光線が足をスキャニングしていく訳だが、ものの数秒スキャンしただけで、あれよ不思議、足の立体映像が映し出されたではないか。すごい技術だと感心する間もなく、次はSPEEDFACTORYで製作されたスニーカー(AM4TKY)を試し履きしてのテストラン。自走式のトレッドミルを約1分間走るのだが、その模様を固定カメラで録画。そのデータが一瞬のうちに編集され洒落た20秒ほどの映像になってスマホにダウンロードできる仕組みになっていた。

      

この一連の未来型計測で得たデータを基に、ゆくゆくはひとりひとりにカスタマイズされたスニーカーが作られていくのだという事を聞いた。

実際のスニーカーの製作期間もこのSPEEDFACTORYだと14日間なのだとか。

通常のスニーカーであれば、資材調達から縫製、アッセンブルまでの製造工程を経て、約90日間はかかっていたものだが、ものすごい時間短縮が実現できている。

さらに説明を聞いていて、何?と思わされた部分に、SPEEDFACTORYで作られるスニーカーには接着剤を使用せず、アッパーとソールを結び付けているのだとか。どのような技術でそれが可能なのか、までは教えてもらえなかったが、接着剤を使用しないスニーカー作りなるものを初めて見聞きした。それと、個人のパーソナルな足型にどのように対応していくのかと質問したところ、なんと、SPEEDFACTORYで製造されるスニーカーには、木型(ラスト)を使用しないのだと聞かされる。どのように成型されるのか、実際に見ていないので、詳細は不明だが、まさに未来のスニーカー製造法である。

アディダス社が取り組むこの一連の動きは、未来を予見する礎になり、さらに次世代のスタンダードになりうる壮大な社会実験なのだと痛感した。

「未来は今!」

日進月歩していく現代の中においても、この革命的なスニーカー製造法を目の当たりにした今、ますますアディダス社の動きから目が離せなくなってしまった。

 

こちらのコンテンツを10月8日に開催されるatmos conのアディダスブースでもお披露目するらしい。

さらにさらに、このSPEEDFACTORYで製造されるAM4のatmos別注がatmos conにて先行発売されることが決定した。

詳細は追って報告したいと思う。

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